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スクリーン印刷 vs デジタル直接噴射でグッズを作る:Tシャツ・キャンバスバッグ・マグカップの工程選択ロジック

同じ「ロゴを印刷する」でも、Tシャツ・キャンバスバッグ・マグカップでは工程の選び方がまったく違う。この記事では数量・デザイン・素材・洗濯耐久性の4軸から、各アイテムにスクリーン印刷・DTG・UVダイレクト印刷のどれが適切かを解説し、入稿前の失敗を防ぐ

麥思知識學院学院創設者 洪忠源

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スクリーン印刷 vs デジタル直接噴射でグッズを作る:Tシャツ・キャンバスバッグ・マグカップの工程選択ロジック
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TシャツはスクリーンかDTGか?まずデザインと数量を確認する

Tシャツはブランドグッズの定番で、「デザインが複雑でも、デジタル直接噴射なら一台で解決できるんじゃないか」と思うクライアントは多い

実際はそう甘くない。DTG(Direct to Garment、布地への直接インクジェット)の肝は布の吸墨性だ。無地の純綿・淡色・適度な目付けのコットンTがDTGの本領を発揮できる素材。ポリエステル・濃色・撥水コーティング・吸汗機能素材にDTGの水性インクを吹き付けると、定着が不安定になったり色落ちしやすくなる。その点、スクリーン印刷のプラスチゾルインクは繊維表面に膜を形成する物理的なメカニズムで、DTGより安定した密着を見せる

実務的な判断はシンプルだ:

・デザインが1〜3色・明確な色面・50枚以上のイベントや社員向け:スクリーン印刷がほぼ唯一の正解。単価が低く、色堅牢度が高く、洗濯にも強い

・デザインがフルカラーグラデーション・写実的な写真・1枚ごとに異なる名前や番号・最小ロット1〜20枚:DTGでないと対応できない。各色ごとに版を作る製版費が省ける

・素材が純綿淡色:DTGもスクリーンも選べる。数量次第

・素材が濃色またはポリエステル・機能素材:スクリーン一択。DTGは白インクのベース打ちができても、少量では割に合わず、数量が増えると色堅牢度でプラスチゾルインクに勝てない

数量のラインがこの問題の核心だ。現場で何度も見てきたが、「デザインがきれいだから」とDTGを選んだクライアントが、50枚以上に増刷した時点でスクリーンと単価が並ぶか逆転することがある。そこで初めてスクリーンに切り替えると、また校正からやり直しになる

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キャンバスバッグの印刷はスクリーン多色刷りが主役

キャンバスバッグもわかりやすい例だ。コットンキャンバスは粗い繊維で表面が平らに整っており、吸墨性は中〜強め。この素材特性があるから、スクリーン印刷は1980年代から今も主流であり続けている

キャンバスバッグでスクリーンが主力な理由は三つ:

・版の見当精度が高い:色ごとに1枚の版を使うので色面の輪郭が鋭く、企業ロゴのようなクリーンなシルエットが求められる印刷物ではDTGより美しく仕上がる

・インク層が厚く摩耗に強い:キャンバスバッグは毎日使って擦れる・洗う。厚めのインク層があってこそ耐久性が保てる

・量産時の単価が極めて低い:台湾のエココットンバッグは主に中南部の専門バッグ工場で大量生産されており、100個からの相場は80〜150元/個(袋本体のみ)、印刷込みで150〜250元/個が一般的な価格帯だ

スクリーンを避けるべき状況は?デザインがフルカラーの写真やグラデーション、または1枚ごとに異なる番号や名前が入る場合。そういった案件はDTGか熱転写で対応する。もう一つよくある落とし穴は素材の取り違え。ポリエステル不織布バッグをキャンバスバッグと混同してスクリーン印刷に出すと、インクの密着不足やはがれが起きやすい

マグカップはスクリーンの出番ではない:UV直接噴射と昇華転写が主役

「カップに印刷したい」と聞いてスクリーン印刷工場に声をかけるクライアントは少なくないが、マグカップは円柱形の硬質素材だ。従来のスクリーン印刷には専用の円面スクリーン機が必要で、多色の位置合わせも手間がかかり、小ロットでは割に合わない

台湾でのマグカップ印刷の主流は二つ:

・UV直接噴射:印刷ヘッドが直接カップ面にUVインクを吹き付け、UVランプで即時硬化。陶器・金属・ガラスなどの硬質素材に対応し、フルカラーデザインも1個から可能

・昇華転写:昇華インクを転写紙に印刷し、高温高圧で陶器コーティング層にインクを「焼き込む」。発色が鮮やかで触感も滑らか。食洗機への耐久性はUV直接噴射より安定していると業界でも広く認知されている

ロゴが単色で大量発注・予算が極めて厳しい場合は、円面スクリーン印刷にも出番がある。ただし多くのブランドグッズ案件では、UV直接噴射か昇華転写が現代の工程だ。入稿前に必ず確認すべきは洗濯耐久性。UV直接噴射の表面インク層は日常の手洗い程度なら問題ないが、食洗機の高温スチームにさらされるとはがれやすい。昇華転写はコーティング層にインクが焼き込まれているため、耐洗性が一段上になる

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入稿前に確認すべき4つの問い

上の三つのアイテムのロジックを抽出すると、発注前に自分に問いかけるべき四つの質問が見えてくる。これを確認するだけで、校正サンプルを一回分省けることが多い:

・数量のライン:トータルの数量はどのくらい?1〜20個・20〜100個・100個以上、この三つの区間でコスト的に合理的な工程がまったく変わる

・デザインの複雑さ:色数・グラデーション・写実的な写真・1枚ごとに異なるコード。この四つのレベルに対応する工程は異なる

・素材の特性:純綿・ポリエステル・キャンバス・陶器・金属。それぞれの素材に相性のいい工程と悪い工程がある

・洗濯耐久性:手洗い可・洗濯機使用可・食洗機または業務用水洗まで可。この三つのレベルに対応するインクと工程も異なる

この四つの軸を掛け合わせると、工程の選択肢はたいてい一つに絞られる。このロジックはMINDS(MS、中〜高級フルカスタム商業印刷)でグッズ案件を処理してきた中で整理した「四軸意思決定法」だ。数量・デザイン・素材・耐洗性の順に評価すれば、ほとんどの案件で一発で工程が決まる

実務上、企業の調達担当者には初回発注前にこの四つの答えを1ページにまとめてデザインデータと一緒に印刷工場に渡すことをすすめる。「Tシャツを印刷したいんですが」と口頭で伝えるより、ずっと話が早い。素材の特性から工程を逆算する方法については、「スクリーン印刷が特殊素材に対応できる理由」MINDS Knowledge Academyで濃色と透明素材の処理ロジックを詳しく解説している

中〜高級フルカスタム・素材や数量が複雑な商業印刷案件なら、MINDS(MS)MINDS公式サイトに直接相談してほしい。価格帯が中〜低めでオンライン発注式の標準グッズなら、MYS MYS公式サイトのほうが手軽だ

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まとめ

・数量が工程を決める:50枚以上・多色の色面ならスクリーンの単価は下がる。少量フルカラーならDTGに分がある

・素材が工程を決める:水を吸う純綿はどちらも可。ポリエステルや濃色素材はスクリーンのプラスチゾルインク一択

・マグカップはUVと昇華転写の領域。スクリーンが出番を持つのは大量発注でデザインがシンプルな場合だけ

・入稿前に数量・デザイン・素材・耐洗性の四つの答えを書き出しておけば、校正サンプルを一回省ける

・スクリーンはインク層の厚さで勝負し、デジタル直接噴射は発色と柔軟性で勝負する。二つは代替関係ではなく役割分担だ

さらに考えると

この記事が調達担当者やデザイナーに伝えたいのは、「グッズを印刷したい」という曖昧な要望を「素材+デザイン+数量+耐洗性」という四つの具体的な変数に変換することだ。変数を一つ絞るたびに選べる工程が一つか二つに絞り込まれていく。要件が不明確なまま全工程に問い合わせるのは、発注で最も時間を無駄にするやり方だ。SaaSと印刷業界への示唆としては、意思決定フローの構造化の価値が見えてくる。コンサルタントの頭の中にある判断ロジックを、クライアント自身が記入できる構造化フィールドに落とし込む。AI見積もりと工程推薦システムの基盤はまさにここにある

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・印刷知識記事〈スクリーン印刷 vs デジタル直接噴射でグッズを作る:Tシャツ・キャンバスバッグ・マグカップの選び方〉(素材原稿)

FAQ / よくある質問

Tシャツは一定数量以上になるとスクリーン印刷のほうがお得ですか?
50枚以上・多色の色面デザインなら、スクリーンの単価はDTGの半額以下になることもある。50枚未満やフルカラーグラデーションはDTGのほうがコスパがいい
キャンバスバッグにDTGは使えますか?
使えるが、コットンキャンバスの粗い繊維がDTGの発色をくすませたり輪郭をぼかしたりしやすい。企業ロゴのようなシャープな輪郭が必要なデザインは、スクリーンの多色刷りが今も主力だ
マグカップにスクリーン印刷を使わないのはなぜですか?
マグカップは円柱形の硬質素材で、従来のスクリーン印刷には専用の円面機と多色の位置合わせが必要なため工程が煩雑になる。現在の主流はUV直接噴射と昇華転写で、フルカラーデザインも1個から対応できる
スクリーン印刷のTシャツは洗濯に強いですか?
プラスチゾルインクのスクリーン印刷は洗濯耐久性が業界でもDTGの水性インクより優れているとされており、40〜60度の洗濯機洗いで数十回以上耐えられる。色固め処理後は乾燥機にも対応できる
印刷工場と工程を間違えずに打ち合わせするにはどうすればいいですか?
入稿前に総数量・色数・素材仕様・洗濯耐久性の四つの答えを1ページにまとめ、デザインデータと一緒に渡すといい。口頭での説明よりずっと話が早く、工程のズレも防げる
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